【Memo】Ubuntu18.04をリモートで動かす! --- MacやUbuntuから ---
やること
Ubuntu18.04のパソコンを他のUbuntuやMacからリモートでUbuntuを動かします。VNC接続を使ったリモートデスクトップやファイルの受け渡しを行います。今回はLANの中で動かすことを前提にしています。LANの外から接続する場合はTeamViewerを使っています。
私の場合はUbuntuを24時間稼動のデータチェックマシンとして使用しているので、そのマシンにアクセスするときに使用しています。データチェックマシンはひっそりとお家の片隅においておき、必要時にいつも使うPCからアクセスして情報をとってきてます。便利です。
なおここでは、ホストPC=操作されるPC(Ubuntu18.04)、クライアントPC=操作するPC(Ubuntu18.04 または Mac)とします。
使用している感想
ググれば、いくらでも方法はでてきますので、感想を先に書いときます。
- クライアントPCがUbuntuの場合は快適
ホストPCが非常に古い(7、8年落ちかな?)PCのため、PC自体の動きがもっさりしてますが、作業は問題ないです。どちらの端末を動かしているのかを錯覚するときあります。ファイルのやりとりもファイルアプリ(Nautilus)で簡単です。
- クライアントPCがMacの場合は、快適とはいえない
Macの場合は、スクロールをしたときの表示がニョロニョロ?とした動きで違和感があります。Macで使用していて最も気になるのが、ポインタの矢印です。MacのポインタとUbuntu(ホストPC)のポインタの両方が表示されます。もちろん有効なのはホストPCのポインタですが、動かすのはMacのポインタです。ホストPCのポインタの動きに遅れがありますので急ぐと違うところクリックしてしまいます。
とはいっても、動作確認やプログラムの微修正などに問題なく使用しています。
ホストPC(Ubuntu18.04)の設定
リモートデスクトップ(ホストPC)の設定
先人のお知恵を活用させていただき、以下に従って設定します。
minoru.okinawa
流れは以下です。
- 画面共有をオンにする (設定→共有→画面共有 )
- サスペンドに入らないようにする (設定→電源→自動サスペンド オフ)
- ホストPCのローカルIPアドレスを確認する (端末→ ifconfig)
- Macからつなぐ場合、Ubuntuの暗号化通信をオフにする
ここで、一番つまずいたのは 4. です。Ubuntuから接続するときは実施する必要がありませんが、実施せずにMacから接続しにいくと、「リモートコンピュータのソフトウェアが、このバージョンの画面共有と互換性がないようです。」といわれて接続できません。
【Ubuntu 20.04/18.04 Desktop】WinやMacパソコンからVNCでリモート接続し画面共有する | The modern stone age.をみつけ、端末から以下のコマンドを入力しましたが接続できなかったです。
gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false
原因はホストPCにAnacondaをインストールしていたため、端末の環境が(base)の仮想環境となっていたからでした。端末の開始の文字が(base)と表示されている場合は(base)にいますので、baseから脱出します。その後、さきほどのコマンドを入力したらOKでした。
conda deactivate
gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false
余談ですが、Ubuntuのデスクトップ画面の上部に表示されている時間表示を月日をいれたいときも、(base)環境から出ていないと機能しません。(base)からでて、以下のコマンドをいれてください。
gsettings set org.gnome.desktop.interface clock-show-date true
ファイル受け渡し(ホストPC)の設定
リモートデスクトップとOneDriveを使えばファイルを受け渡しができますが、Ubunutu同士ならsshを使ってファイルアプリ(Nautilus)でホストPCにアクセスできます。一旦設定すれば、次回以降は簡単に接続でき、ドラッグ&ドロップでファイルコピーできて便利です。
これも同じ方の記事から。
minoru.okinawa
やることはひとつ。
クライアントPC:Ubuntu18.04の設定
リモートデスクトップ(クライアントPC:Ubuntu)の設定
やはり先ほどのリンクと同じ方法です。
minoru.okinawa
設定を保存しておけば、次回からはRemminaを立ち上げたら、候補として表示されているのでダブルクリックひとつで接続できます。
ファイル受け渡し(クライアントPC:Ubuntu)の設定
こちらは参考にした記事と若干違いましたので、流れを書きます。
- ファイルアプリ(Nautilus)を立ち上げる
- 「他の場所」を選択する
- ウインドウの一番下の「サーバーのアドレスを入力...」のところに、「ssh://ホストPCのIPアドレス」を入力し、その右の接続をクリック
- 英語で、「ホストPCのIPの存在が証明できない・・・・」と聞かれる。「とにかくログインする」をクリックする
- ホストPCのユーザ名とパスワードを聞かれるのでホストPCにログインするときのユーザー名、パスワードを入力し、右上の接続、をクリック
- ホストPCがマウントされる。
一回接続がすると次からは「サーバーのアドレスを入力...」の右側の▼をクリックすると、最近使用したサーバーとして表示されるので、それをクリックすればOK。
クライアントPC:Macの設定
リモートデスクトップ(クライアントPC:Mac)の設定
今回はこちらの方のお知恵をお借りします。
www.yokoweb.net
流れは以下です。
- Finder → 移動 → サーバーへ接続... (コマンド+K)
- 「vnc://ホストPCのIP:5900 」と入力し、接続をおす
- パスワードを聞かれるので、ホストPCの画面共有で設定したパスワードを入力
- 画面共有となり、接続完了
ファイル受け渡し(クライアントPC:Mac)の設定
これはあまり必要性がなかったので設定をしていません。
とりあえずOneDriveを使えばいけます。
gen-todoroki.hatenablog.com
'--------------------おしまい--------------------'